こんにちわ。改めましてMasaと申します。

ここカナダに来る前は大阪、バリバリの下町、河内で育ちました。

そんな私がなぜカナダに来る事になったのか?

 

それは30才を目前に会社を辞めたのが始まりです。

                                  

大学卒業後、大阪の某百貨店に就職。

会社では販売促進の中心組織でもある営業企画課という部署で、特に催事の企画、運営の

仕事に携わりました。

 

週ごとの催事場を作るのはいつも定休日なので、月に1日しか休めない時もあるハードな部署。

それでも会社のために尽くし、自分は会社に役に立っていると勝手な思い込みをしながら、

その仕事に誇りを持って頑張っていたつもりです。

同期の中では一番残業も多く、仕事も深夜までとことんやった。

 

しかし会社に尽くしたそんな労力も時間も報われなかった。 

 

上司の力関係、コネ、人間関係、こんなどこの会社でもある、サラリーマンなら誰でも経験

する会社の不条理なシステムで、ある理不尽な事が自分に降りかかり、若さゆえどうしても

それに納得がいかず、周囲からはもう少し考えろ、我慢しろと止められましたが、辞表を出し

入社6年で会社を去ることに。

 

その時29歳。


1994年、まだWindow95も出ていない頃、インターネットもまだ全然普及していませんでした。

今でこそインターネットで起業ができる時代になりましたが、当時はまだ終身雇用が当たり前の時代。

30近くで一部上場の会社を辞めるなんてよほど無謀でバカか、能力のない奴かと考えられて

いたくらいです。

 

フリーターという言葉もなかった時代ですから。

 

でも私は「これで自由に好きなことができる」とワクワクしていました。

日本でまたサラリーマンをする気が起きず、大学時代に行ったアメリカのホームステイ生活で、

個人個人を尊重し自由に自分を生きている人をたくさん見た海外生活を思い出し、よーし

英語のほとんど話せない状態からどれだけできるか、会社に頼らずに自分で何をどれくらい

出来るか、そんな突拍子もない思いを試したくなりワーキングホリデーという制度を使って

カナダに来ました。

 

片道切符と30万の現金だけを持って。

 

バンクーバー空港に降り立ち、バスに乗りバンクーバーのダウンタウンのYMCAで1週間

滞在。その間に、家探し、学校探し、職探しと何もない状態から始め、少しづつ色んな事が

出来るようになり、友達や知り合いにも恵まれあっという間の一年の滞在が過ぎ、日本に

一時帰国。

 

その2年後、移民申請が受理されカナダ生活が始まりました。

 

その後は日本食レストランで働いた後、

2000年7月夢だった自分のカフェレストランをオープン。

折しも自分の最初の夢が叶ったその月、日本で勤めていた会社は民事再生を適用し倒産

しました。

何か不思議な時代の流れを自分なりに感じた年でした。

 

お店は8年間経営していたのですが、カフェという業種なので土日の週末が忙しく、なかなか

こちらのカナデイアンのように休みがとれませんでした。

そうこうしているうちに子供ができ、その子が大きくなるにつれ、こちらのカナデイアンの様に

家族との時間をもっと過ごしたいという思いがどんどん強くなっていきました。

 

当時の自分に一番大切なものは娘との時間でした。

このまま日本で働いていたように、自分の一番大事な時間を犠牲にして、働き続けていいの

だろうか?

 

そして考えに考えた挙句、お店を売却することを決断しました。

 

それからは一人娘とできる限りの時間をシェアし、毎日学校に娘を迎えに行き、夜ご飯を

作ってあげて、宿題をみたり、色んな話をして、今まで本当にたくさんの貴重な時間を共に

過ごしてきました。

 

そして仕事も再開。もっと洋食を学びたいと40を超えた歳で一念発起、こちらの料理学校に一年通い、今は大きな施設のカフェテリアでコックをしています。

もちろん、夜ご飯の支度も今でも継続中です。

 

お店を続けようかと迷っていた時、もし仮に明日生きていなければ、俺は何を悔やむかと

考え、娘との時間を今大切にしなければ(本音はもっと娘と遊びたかった(^^ゞ)一生後悔する

だろう、とあの決断をした事は間違いではなかったと思います。

 

そんな娘も成長し、今は自分のことは自分でできるようになりました。

たくさんの貴重な時間娘と一緒に過ごしてきた中で感じることは、もう十分に親孝行してくれたように感じます。

 

こうした事を感じていると、ふと自分はどうだったのかと親の事が思い浮かびます。

自分は自分の親にこんな思いをさしたのだろうか?

何か苦労をかけたなー、悲しませたりしたなーと思うことの方が多いと痛感するこの頃。

 

そう思うと日本の両親が健在している間に、もう少し日本にいる時間を増やしたいと思うようになりました。

そう、それがインターネットビジネスを始めようときっかけです。

日本とカナダを時間にとらわれず自由に行き来したい、それができるんじゃないかなーと可能性を

感じたからです。

 

人生半世紀を過ぎ、今までは悔いのないよう自分の為に生きてきました。

格好を付けるようですが、これからは自分の為に生きるより、自分のまわりの愛する人のために

生きていきたい。

 

今まで経験してきたことで、インターネットを通してどこかで誰かの役に立てれば嬉しい限りです。

今は実践記ですが、今後はネットビジネス以外でも、このサイト通じて何かの縁で繋がったあなた

と、何か共有できれば、そして少しでも何かのお役に立てるなら、いや何かの足しにでもなれれば

幸いです。

 

最後までお読みいただき有難うございました。

Thank you very much for reading  Have a nice day!!

  
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